週刊雑話 第5回「力餅食堂の謎」(その3)
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『100年の歩み』(力餅連合会)より抜粋
| 「力餅連合会は、大阪支部、京都支部、神戸支部、山陽支部と4つの支部があり、それぞれの支部ごとにその地区の店舗が集結して組合組織を形成しています。」 |
| 「しかし、力餅連合会のユニークなところは、その組織がけっして資本の結びつきや力関係ではなく、精神的な結びつきであるということ。そして、ひとつひとつの店舗は、完全に独立運営をするボランタリーチェーンであるということです。つまり、力餅の店舗は、それぞれの地域に根ざした独自の営業を展開しながら、ときには組織として情報交換、共同仕入れを行うなどスケールメリットを生かし、また、日頃から親睦を深め、諸問題が発生したときはお互いに協力試合ながら、その解決にあたっていくのです。」 |
| 「飲食業界には、フランチャイズなどのシステムで全国的なチェーン展開を行っている企業は数多くありますが、力餅のこうした組織で、しかも180店舗ものスケールを誇るチェーンは、まさに無比のものです。」 |
| 「力餅の店舗増加の大きな要素は、当初から現在尚続いている「のれん分け」制度にあります。力餅の店に8年以上勤務して店主の信頼を得、また本人が希望する場合は、組合員として新しく力餅の店を構えることができるのです。もちろんこのとき、資金的にも営業的にも多大なバックアップがあることはいうまでもありません。」 |
| 「その1」「その2」で創業から100周年を迎えた昭和63年までの「力餅」の歴史をみてきた。 | ||
| その中で初めて「力餅」が今年で創業110年を迎える老舗であったこと、関西一円に180もの店舗を誇る巨大組織であったことなどが分かった。その原動力が上記にもあるように「力餅」独特の「のれん分け」制度にある。昭和30年代から40年代にかけて日本経済が高度成長を謳歌するのに応じて、 「力餅」の店舗数も飛躍的に膨らんでいった。 | ||
| しかし、最近入手した情報であるが(非常にプログレッシブな言い回し)、ある大阪市内の店舗が閉店したという。その主たる原因が「後継者不足」ということで、さすがの「力餅」も店主の高齢化を迎え、転換期にさしかかっていると言わざるを得ない。ちょうど出店数の多かった昭和26年から30年の第1期 店舗急増期、店主の年齢を30歳と仮定するならば、平成10年現在で75歳前後となる。まだまだ頑張ってほしい年齢であるが、いかんせん寄る年波には勝つことはできず、店舗の老朽化も目立つようになった。いかにして時代のニーズにあった店作りを目指していくか。そんな柔軟な思考が今こそ「力餅」に 求められていると思うが、高齢化した店主にとって簡単に解決できる問題ではない。 今後の「力餅」を考えるに、「店主の高齢化」と「後継者問題」が一番の課題となることは間違いない。 | ||
| 今回のホームページ作成をきっかけに、ますます「力餅」のことが身近に感じられるようになった。ファーストフードやファミレス、コンビニの便利さは言うまでもなく、我々の生活の中で重要なものとなっているが、すべてがその便利さで席巻されることはなんとなく嫌だ。地域に根ざした古くさい昔ながらのメニューで頑張っている店があってもいいではないか。「マクド」や「スカイラーク」は出前はない。新聞もない。コテコテの油ぎったメニューばかりで、自分の好きな丼もんがない。「力餅」は出前OK、新聞も読めるし、テレビもある。お客が少なければ店のおばちゃんと世間話もできる。 そんな「力餅」が転換期にさしかかっている。「力餅ファンクラブ」(いつからできてん)代表として何ができるかを考えたとき、ホームページを通じて多くの人に店舗を紹介するという、最も基本的かつ単純な方法しか思いつかない。店舗を紹介することによって、もしかしたら1人でも「食いにいこか」とお客が増え るかもしれない、やる気のある若いもんが「店をやりたい」と思うかもしれない。その後の「権利」とか「名義」などのややこしいことは一切自分は関知しないが、少なくともこの方法は「力餅」にとってマイナスになることはないと確信する。 | ||
| よう考えたら、関西以外の人や、「力餅」のことに全く関心のない人が見たら、こんなおもろない内容のページはないと思う。しかし、ホームページ作成のいいところは、自分の興味のある内容をマニアックにとことん調べ上げて、理論的には世界にその情報を発信できることである。興味のない人はそのまま通 り過ぎていくかもしれないが、万が一、1人でもでも興味のある人に見てもらえれば、「力餅」のファンが1人増えるかもしれないのである。 | ||
| 「力餅」180店舗を6つのテリトリーに分けて、それぞれ店舗を写真と住所、簡単な説明文で紹介してあります。しかし、とにかく店舗の数が多いのですべての写真をそろえることはできません。でも同じやるのなら徹底的にやりたいと思ってます(ライフワークにしてもよい)。 そこで、もしこれを読んで「自分も協力したい」という同志がおられましたら、御近所にある「力餅」の写真をメールに添付して送ってほしいのです。簡単なコメントも一緒に送ってもらえれば最高です。もし、閉店していたとしてもその場所の現在の写真を送ってください。後の加工は自分でやります。送っていただいても感謝のメールを返信するぐらいでなんの謝礼もできませんが、とてもひとりでできる作業ではありません。なにとぞよろしくお願いします。
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すべての資料は昭和63年発行の『100年のあゆみ』(力餅連合会)による。
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