2011年になってからの作品  とうとう更新

2011年になってから、年度末は担任の先生らしく奔走し、4月は新学期で忙殺、5月は定期演奏会、6月は文化祭と修学旅行が重なり、このまま死んじゃうのではないかと思いましたが、不思議なことに病気ひとつせず働いておりました。学校のデスクの正面に「修行」「四苦八苦」と書いて貼って、自分にこれは「労働」ではなく「修行」なのだと言い聞かせておりました。生徒や同僚は「修学旅行」忘れないように貼ってると見えたようです。忘れて飛行機に乗り遅れないようにね。

 6月にニュージーランド北島に行ってきました。高校の修学旅行でです。3日ほど「ファームステイ」といって農場などにホームステイするという内容です。向こうは秋か冬といったところです。気候的には樹木の色合いなど日本の九州というような感じがしましたね。
 自分も羊の放牧をされている家庭に泊めてもらったのですが、我々日本人とは大きく違う生活や生き方に感心することが多かったです。ショベルカーのドライバーであるご主人は、中年になって丘の上に家と牧場を手に入れ、経営をしながら仕事のある時は今も現場に出かけていきます。日本の農家とは違い、奥さんが早朝羊達の様子を見に行く程度で、のんびりと羊の成長をみているというような感じでした。夜は夫婦でテレビのラグビーやニュースを見て一日を終えるというゆったりとした時間が流れていました。その丘からは見渡す限り牧草地が広がっていて、羊の鳴き声くらいしか聞こえず、遠くの道路を自動車が通ると、まるでジェット機が遠くを飛んでいるかのように僕には聞こえました。
 感心したのは普通の労働者である人が貯蓄をしてでしょうが、牧場を購入し、晩年にふさわしい働き方をされているということでした。豊かな暮らしとは何なのか、考えずにはおれません。土日の別なく朝から晩まで仕事している生き方は彼らから見れば滑稽か奇怪にみえるかもしれませんね。
 となりに(といっても歩いて10分以上かかるけど)画家である息子さんが住んでいて、彼も牧場を経営しながら、画業に励んでいました。そこにも生徒達がホームステイをしていたので訪ねていきました。僕がホームステイのお礼に雪の中の日本の農村の絵をプレゼントしていたことも知っていて、作品をみせてもらったり解説してもらったりしました。poor artist のジョークは通じたみたいで、poorじゃないぞ、なんて言ってもらうとお世辞でもうれしかったですね。音楽もそうですが絵も国や民族をこえて通ずるものがありますね。
 

ニュージーランド
オークランド
ニュージーランド
ニュージーランド
ニュージーランド
 となりの牧場  20×28cm
オークランド フェリーセンター18×21cm
オークランド フェリーセンター 18×21cm
 となりの牧場  20×18cm
 20×18cm

ホームステイ先で時間がありましたので、雨模様だったのですが、ガレージの中から描きました。
見にくいですが羊を追う犬が小屋にいる生まれたばかりの子羊を覗いています。現地で描いた絵で日本に戻ってから仕上げました。
近所に住むお孫さんが遊びにきていて、興味深そうにみていたので、遠景の樹木を書き足してごらんというと恥ずかしそうに描き入れてました。自分もまるで画家気取りでやってました。ずっとこんな感じでのんびり描けたらちっとはうまくなるかもしれないと思いましたね。
22×32cm