明日香村小原
この絵は僕としては初めて現地で彩色までしたものです。
今まで鉛筆での下絵まではやってましたが、着彩までとなるとなかなかたいそうです。
水、パレット、イスなど荷物も多くなります。なにより時間がかかります。
今回は一念発起、失敗は成功のもとよろしくやってみた。
用水路から水を汲んで、パレットを広げてみると、なにやら画家の気分。
田んぼの中ですから、誰も通らない。時おり犬の散歩の人が通過するくらい。
やはり実景を前にして、あれこれ考えながら描いてみるのが実に楽しい。
あとから作品をみても、その風景に出会った第一印象に近い、あたりまえだが。

大阪に戻ってから地下街のラーメン屋でスケッチブックを開けていたら、
店主夫婦らしき人が寄ってきて、「きれいねえ」ってほめてくださった。
ここでも多少画家気分。これからは大阪に戻ってきたらここでラーメンを食べることにしよう。



15×22cm

ここ能勢長谷は棚田百選に選ばれているとかで、確かに美しい農村風景が残っている。
棚田が作られ、維持されてきた先人の努力はほんとにすごいものだ。

薬師寺界隈の近鉄電車の踏み切である。
奈良方面へは大阪からいつも近鉄電車なのだが、僕は多少の敬意をこの会社に表している。
田舎をけっこうたくさん電車を走らせてくれている。
奈良市内はともかく、明日香や周辺地域、はては伊勢方面まで、朝夕以外あまり乗客がいないようなのだが、
それでも走ってくれている。
それと駅周辺のハイキングや観光の案内図が大変よくできている。駅員さんも親切に教えてくれる。鉄道マンの誇りが感じられるような気がする。もっともこれはどこの会社でもそうだろうけど。
もっというと、奈良交通も敬意を越えて感謝に近い。
よくぞこんなところまでバス路線を維持してくれていると思うことが多い。地元の人たちの生活にかけがいのないものである交通手段。僕はふらっと来てその恩恵にあずかるだけだが、企業の使命というものを思ってしまう。

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