Shade Tips/Downy hair Line Drawing

「解説」 他でこのような3DCGイメージを見たことがありませんので、 おそらく画期的な方法と思われます。 (これ以前に同じ方法を紹介したテキストなどありましたら勘弁ください。) しかし拍子抜けするくらい簡単なテクニックです。 Shadeを持っていればどなたでも試してみることができますので、 いちどトライしてみてください。 Shadeの現行バージョンならどれでも可能です。 ではやりかたを以下に解説します。
Downy hair Line Drawing / step 1
ふつうにポットをつくります。 今回四つのパーツに分けてつくりました。 (基本的な操作はShadeマニュアルを参照してください) 透視図ウィンドウをクイックレンダリング表示にすると、 上のような状態になります。
Downy hair Line Drawing / step 2 「特別」ウィンドウから「片面」をチェックして、 クイックレンダリング表示を片面表示にします。
Downy hair Line Drawing / step 3
すると、作り方によっては上図のような奇妙な状態になってしまうので、 「表面材質」ウィンドウの「面反転」チェックボックスを使って、 正しく面が表示されるように調整します。 (法線の方向にしか面を持たないというポリゴンの特性ですね) 作り方で、面が内側か外側かどちらを向いているかが異なりますので、 チェックを「オン」にするか「オフ」にするか、上の図の表記と違う場合があります。
Downy hair Line Drawing / step 4
それぞれのパーツをコピーペーストで複製し、 「MOVE」ツールの「拡大縮小」や、コントロールポイントをドラッグしたりして、 ひとまわり大きいポットをつくります。 この行程のポイントとしては、 輪郭線を太くしたいところを元の形状から離して、 細くしたいところを元の形状になるべくひっつけて、 輪郭を出さないところを元の形状より内側に置く。 というものですが、 とりあえず最初はいいかげんにひと回り大きくした方が後の驚きが大きくなります。
Downy hair Line Drawing / step 5-1
大きくした方のポットを、表面材質ウィンドウで設定して黒くします。 光沢がジャマなので、デフォルト設定からパラメータをゼロにして無くします。
Downy hair Line Drawing / step 5-2
すっかり黒くなりました。 この時点で元のポットを覆いきれているかチェックします。
Downy hair Line Drawing / step 6-1
黒くしたポットの部品をひとつのパートにまとめます。 そのパートをブラウザウィンドウで選択して、 表面材質ウィンドウの面反転チェックボックスで面を反対にします。 すると、
Downy hair Line Drawing / step 6-2
すでに透視図でおもしろいことが起こっています。 拡大してみましょう。
Downy hair Line Drawing / step 6-3
おっ、なかなかかっこいい線が出てきました。 とりあえずカメラウィンドウの「視点」をチェックして、 スペースバーを押しながらマウスでぐるぐるしましょう。 なんたってクイックレンダリングですから、思いのままの方向から、 輪郭線が出力されているのを見ることが出来ます。 なんと、これだけです。
Downy hair Line Drawing / AddTips 1 外側の黒いポットのコントロールポイントを調整して、 線の強弱などを楽しんでください。 この例では、ペンで描いたような線になっていますが、 平べッたいマーカーで描いたような線や、 その気になれば点線なんかも、作れると思います。 因に、ポットの表面材質を表面材質ウィンドウの「その他」から 「陰影を付けない」に設定すると、 サンプルで用意したポットのムービーのようになります。
これは趣味の範疇ですが、表面材質を白く発光を100にして、 上図のようにただ線だけを表示した方が 表現として一番おもしろいと思っています。
Downy hair Line Drawing / AddTips 2 「ムービーに出力する際の注意」 このように簡単にトゥーンレンダリングができてしまいますが、 ところがどうして、ムービーを作る時には特別なテクニックが必要になります。 折角出てきた輪郭線ですが、そのままでは高品質なムービーに使えません。 なぜかというと、Shadeではスキャンラインレンダリングで、 「材質を表示」しない、という設定でないと、 ポリゴンを片面表示でレンダリングしてくれないのです。 「材質を表示」が自動的にオンになってしまうレイトレーシングでは 無論のこと、くろーいものがそのまま出力されてしまいます。 エクスツールスさんに片面表示でもレンダリングできるように お願いしたいところなのですが、 とりあえず現状でレンダリングできるような方法を紹介します。
輪郭線に使う黒いパートの「表面材質」の「透明度」を100%にします。そして、 「レンダリングオプション」の「その他」の「視線の追跡レベル」を1(1回)にします。 何故そうなるかという詳しい説明は省きますが、そうすると、 輪郭線のところが背景の色に抜けますので、 「レンダリングオプション」の「背景を反映する」をオフにするか、 「背景を反映する」をオンにして、背景を真っ黒に設定するか、または バックドロップの画像に真っ黒のものを用意すると、 輪郭線が黒く表示されてレンダリングできるようになります。 もちろんその物体の向こう側に別の物体を置いたりしても、同様に黒いままです。 注意する点ですが、 これはポリゴンの表裏を利用する上記の手法とは若干違いますので、 線の出方がクイックレンダリングとは異なる部分がでてきます。 要は重なった部分が黒くなってしまうという手法なので、 それに気をつけて作ればOKです。 さらなる表現として、バックドロップにカラフルな画像を用意したりすると、 これまた面白いことになります。
解説に使用したポットのShadeファイルをダウンロードできます。 (ひでぽんさん御協力ありがとうございました) ダウンロードページへ
◇リアルタイムに線の具合をチェックできるので、作成が容易 ◇なんら特別なプログラムを必要としない ◇ごく簡単に味のある線が引ける 「Downy hair Line Drawing」で、 がんがんつくりましょう! ちょっと走り書き&免責事項 最終更新日 2000年4月30日


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